戦場ヶ原のアオコシホソハバチ

2024年7月5日のことだが,戦場ヶ原(栃木県日光市中宮祠)を訪問した。

戦場ヶ原を一周するコースを歩き,いま見られる動植物を観察した。

国道120号線の歩道脇のホザキシモツケ(Spiraea salicifolia)の花に,腹部の上面が黒色と淡い緑色のストライプ模様になっており,胸部の上面が黒地に黄色の模様が入っており,胸部及び腹部が淡い緑色になっているちょっと変わった小さなハチが来ていたので,その写真を撮っておいた。

ハバチの仲間だろうという見当はついたものの,初めて見る種であり,しかも,手持ちの図鑑には収録されていなかった。そこで,内藤親彦・塚原明彦・原秀穂『日本産ハバチ・キバチ類図鑑』(北海道大学出版会,2020年)を購入し,この図鑑の写真と説明に基づいて検討した。

その結果,アオコシホソハバチ(Tenthredo japonica)だと判断した。オスとメスとでは形状が若干異なるが,私が見た個体はメスだと思われる(『日本産ハバチ・キバチ類図鑑』174頁の標本写真参照)。

たぶん山地に棲息する昆虫なのだろうと推測される。


Tenthredo japonica


Tenthredo japonica


Tenthredo japonica


Tenthredo japonica


Tenthredo japonica



 昆虫エクスプローラ:アオコシホソハバチ



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