戦場ヶ原のオオカワズスゲ
2024年7月5日のことだが,戦場ヶ原(栃木県日光市中宮祠)を訪問した。
戦場ヶ原を一周するコースを歩き,いま見られる動植物を観察した。
赤沼近くの遊歩道を散策中,湯川の支流の岸にちょっと変わったスゲが生えているのを見つけた。ミコシガヤ(Carex neurocarpa)の茎と花序を長く伸ばしたような姿になっている。ミノボロスゲ(Carex nubigena subsp. albata)のようにも見えるが細部が異なる。
たぶん,オオカワズスゲ(Carex stipata)だろうと思う。
オオカワズスゲは,ヤチカワズスゲ(Carex omiana var. omiana)とはかなり異なる植物であり,主な生育環境も異なる。
なお,勝山輝男『日本のスゲ』(文一総合出版,2005年)の354~355頁によれば,似たような感じの外形をもつ外来植物として,アメリカミコシガヤ(Carex brachyglossa)とナガバアメリカミコシガヤ(Carex vulpinoidea)があるようだ。
これらの外来種は,全て駆除されるべきだ。
野の花賛花:オオカワズスゲ(大蛙菅)
この記事へのコメント