ミズアブ
先日,牛久市観光アヤメ園(茨城県牛久市城中町)を訪問し,同アヤメ園とその周辺で動植物を観察した。
散策中,水田で伸び始めた稲の穂にちょっと変わったアブがとまっているのを見た。触角が非常に長い。腹部の側面にクリーム色の斑紋がある。全体黒色だが,赤茶色の毛が密に生えている。
とりあえず写真を撮影しておき,帰宅してから調べた。ミズアブ(Stratiomys japonica)だと判断した。
ミズアブは,6月~10月頃に水田などで発生するアブであり,その幼虫は水生とのこと(『改訂新版世界文化生物大図鑑 昆虫Ⅰ チョウ・バッタ・トンボなど』(世界文化社,2004年)270~271頁)。
水田に棲息しているミズアブ科昆虫の幼虫をキアシシギ(Tringa brevipes)が捕食していることを示す論考として,渡辺朝一「関東平野の水田で春期に採集したキアシシギのペリット内容」Strix Vol. 25, pp.61-70, 2007があり,非常に興味深い。
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