土浦市藤沢:神宮寺

過日,新義真言宗・小神野山惣持院神宮寺(茨城県土浦市藤沢)を参拝した。本尊は,十一面観世音菩薩。
関東百八地蔵霊場第六十三番(札所本尊・延命地蔵菩薩),茨城百八地蔵尊霊場(札所本尊・六地蔵尊,水子・子育地蔵尊)となっている。

境内の本堂前にある神宮寺の文化財の説明板によれば,神宮寺は,大畑鷲神社(茨城県土浦市大畑)付近にあった惣持院と鹿島神社(茨城県土浦市高岡)付近にあった神宮寺とが室町時代に合併し,現在の境内地に移転して開創された寺院とのこと。
小田氏の盛衰と関係のある出来事なのだろうと推測される。

神宮寺の寺宝である絹本著色両界曼荼羅,絹本著色釈迦十六善神図及び大般若経,神宮寺の境内にある百日紅(サルスベリ)は,土浦市指定の文化財となっている。

神宮寺の参道脇には五輪塔などの多数の石造供養塔が並べられており,また,神宮寺の境内地にも供養塔などの多数の石造物があるが,それらの中には古墳由来の石材の二次利用物ではないかと思われるものが含まれている。
神宮寺の境内地は,その全部が藤沢城跡の一部であると同時に,藤沢中城遺跡と呼ばれる縄文時代,古墳時代,奈良・平安時代,中世の複合遺跡の遺跡包蔵地となっている。
また,近隣には,大日塚古墳(茨城県土浦市高岡),高岡根古墳と呼ばれる古墳(隠滅)や田宮古墳群(茨城県土浦市田宮)がある。藤沢城跡所在地もまた,藤沢城が築城される前には古墳群所在地だった可能性があると考えられる。


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神宮寺の寺号標


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参道


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参道脇にある普門品供養塔


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二十三夜供養塔など


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参道脇の供養塔など


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山門


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本堂


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本堂の屋根破風部


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神宮寺の文化財の説明板


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佛法殿


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延命地蔵尊


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寺務所の門


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六地蔵


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六地蔵背後にある光明真言一億萬遍供養塔


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六地蔵の背後にある板碑?


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六地蔵の背後にある板碑?


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六地蔵の背後にある板碑などの背面


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光明真言一億萬遍供養塔


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如意輪観音・道祖神・多宝塔・地蔵菩薩など


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大きな五輪塔


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歴代住職の墓所



 余湖:藤沢城(土浦市藤沢字城の内) 

 産鉄族:藤沢城(茨城県土浦市)



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