自宅の庭のネジバナ
自宅の庭のエビネ(Calanthe discolor)を栽培しているプランターの中からなぜかネジバナ(Spiranthes sinensis)が芽を出し,花茎を伸ばし,開花中。
近隣から種子が飛んできたと推定されるネジバナが庭でときどき開花しているので,同じようにして成長し,開花したのだろう。
自宅の近くには,元はかなり広い宅地の区画が芝生状態になっており,そこから多数のネジバナが生えたものだが,これまでにほぼ全部分譲されてしまい,ネジバナの宝庫も消えてしまった。
現在では児童公園の中の芝生のようなところから生えるものが少数あるのみ。
そうはいっても,芝生のような人工環境ではない自然環境の下において完全に野生状態のネジバナを見つけることは至難の業だ。ほとんど不可能に近い。
たぶん,ネジバナは,人間がつくった芝生のような環境に上手に適応して生き残ってきた植物種であり,その意味で,人間の生活に寄生しながら生きているラン科植物だと言い得る。
だから,やや広い芝生やそれに類似する場所(人工環境または半人工環境)がある限り,ネジバナは生存し続けることができる。
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