キベリタテハ
2024年6月20日のことだが,戦場ヶ原(栃木県日光市中宮祠)を訪問した。
戦場ヶ原から小田代原に足の延ばし,小田代原の南側を通る低公害バス専用道路の歩道を歩いていたところ,キベリタテハ(Nymphalis antiopa)がやってきてすぐ近くの道路上に降りたので,その写真を撮った。
翅がだいぶ傷んでいる。越冬した個体なのだと思う。自然界は厳しい。
私は,この場所でたまたまキベリタテハと遭遇しただけのことで,いつでもここにいるとはちょっと考えられない。
珍しい蝶なので,大喜びで写真を撮っていところ,自転車が比較的高速で近づいてきた。このキベリタテハは,その自転車に気づいて飛び去ってしまった。残念・・・
サイクリングを楽しむ人が希少動植物に興味をもつかもたないかは完全に自由だ。そして,彼らにとって,私のような老齢の歩行者は快適なサイクリングを妨げる邪魔者に過ぎないないかもしれない。
これもまた自然の摂理の一部というものなのだろうと思う。なにごと諦念が大事だ。
昆虫エクスプローラ:キベリタテハ
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