常陸太田市松平町:長松寺
先日,高野山真言宗・永禄山密蔵院長松寺(茨城県常陸太田市松平町)を参拝した。
密蔵院の創始等の詳細は不詳。
元は別のところにあったけれども,後に現在の場所に移転・再興となったとのこと。
立派な山門と本堂・客殿がある。
墓地区画内にはとても大きな観世音菩薩像がある。
ところで,現在の常陸太田市一帯では,徳川斉昭の代に水戸藩による大規模な廃仏毀釈が断行された。その状況等に関しては,常陸太田市史編さん委員会編『常陸太田市史 通史編 上巻』(昭和59年)の1131~1152頁に詳しく書かれている。その際に処分を受けた寺院の宗派では真言宗の寺院が最も多かったようだ。
なお,同書1136には「密蔵院(瑞龍) 真言」との記載があるが,同名の別寺のことを指すと思われる。
本堂の前で合掌し,退散しかけていたら,住職の奥様から声をかけられ,案内されるまま,本殿内で聖観世音菩薩像を拝することになった。
そのあとで,本堂内で懇切丁寧に御寺のことなどを御教示いただいた。また,高野山真言宗の仏教音楽(聲明)のことなどにも話題が及んだ。
加えて,客殿の玄関から辞する際,客殿にかけられている額が野口雨情直筆のものだということを教えていただいた。許可を得てその写真を撮影した。
まことに縁というものはあると思う。ありがたいことだと思う。
寺号標
山門
(トリミングしてある)
本堂
野口雨情直筆の額
高野山真言宗総本山金剛峯寺:密教芸術
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