妙岐ノ鼻のナガエツルノゲイトウの現況
2024年6月2日の午後のことだが,妙岐ノ鼻(茨城県稲敷市浮島)を訪問した。
この日は,西洋人と思われる団体が野鳥観察に来ていた。「そんなに有名な場所なのか!」と驚いた・・・が,もしかすると,単なる野鳥観察の観光客を装った国際的な自然保護団体の御一行様だったのかもしれないとも思う。
このあたりのナガエツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides)は,手のつけられない状況のように見える。
過去1年間にわたる観測の結果を基礎とする限り,茨城県の県南地域ナガエツルノゲイトウ等対策連絡会議が十分に機能しているとは評価できない。予算がないのかもしれない。
妙岐ノ鼻の観察小屋近くの池には,相変わらず複数のアカミミガメ(Trachemys scripta)が棲息していた。これに関しても駆除の予算がないのだろう。
この池のナガエツルノゲイトウは,更に勢力を拡大しているように見えるので,いずれ水面全体を覆い尽くし,陽光が差し込まなくなった水面下の生物層を極端に貧困化させ,その結果として生態系がどんどん崩れることを加速することになる。
このことは,河川の岸辺でも同じだ。農業問題・治水問題の側面だけからナガエツルノゲイトウの問題を理解してはならない。
新利根川河口付近のナガエツルノゲイトウ
同上
同上
稲敷大橋付近のナガエツルノゲイトウ
観察小屋から見える池のナガエツルノゲイトウ
池の中のナガエツルノゲイトウとアカミミガメ
環境省:日本の外来種対策 アカミミガメ
侵入生物データベース:ミシシッピアカミミガメ
農林水産省:ナガエツルノゲイトウの駆除対策について
茨城県:県南地域ナガエツルノゲイトウ等対策連絡会議
侵入生物データベース:ナガエツルノゲイトウ
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