自宅近くの里山で見たサトキマダラヒカゲ

2024年5月24日のことだが,自宅近くの里山を散策中,サトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii)と思われる2頭の蝶を見た。

翅の損傷の有無及び斑紋の相違から異なる個体を見たことになるのだが,どちらもほぼ同時に全く同じ場所(低地の谷津に降りる段丘崖)で見たもの。
写真のズーム倍率の関係でわかりにくくなっているけれども大きさはほぼ同じ。翅の表面の撮影はできていない。採取していないので,細かな観察はできていない。

サトキマダラヒカゲ(Neope goschkevitschii)の範疇に入るものなのだろうと思う。


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個体A


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個体B


一般論として,ヤマキマダラヒカゲ(Neope niphonica)とサトキマダラヒカゲそれぞれの種についてオスとメスとの間で差異があり,春型と夏型との間では差異があるということは理解した。

ただ,外形的形質の相違だけで本当に判別できるものなのかどうか疑問がある。

ヤマキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲの全DNAを完全に比較した結果を示す学術論文が存在するかどうかを知らない,つまり,そもそも別種だと断定することのできる科学的根拠をまだ入手していないし,外形的形質の正確な相違点を示す(その見解の正当性を誰も否定できないという意味で)確定的な学術論文があるかどうかも知らない。

入手したものを読んでみたところ,別種だということを所与の前提として書いてある文献資料ばかりで,同一種でありながら生育環境の相違や単純な個体差による(種としての固定的な形質ではない)非固定的な変異が存在する可能性を示す見解は見当たらように思う。

定評のある市販の図鑑とネット上で入手可能な学術論文や専門文献等は全部読んだけれども,結局,現時点では,確定的に役にたつものはまだ入手できていない。

更に関連する専門文献を探してみようと思う。



 蝶鳥ウォッチング:サトキマダラヒカゲ × ヤマキマダラヒカゲ 翅裏比較図

 蝶鳥ウォッチング:サトキマダラヒカゲ × ヤマキマダラヒカゲ 翅裏比較図Ⅱ

 蝶鳥ウォッチング:サトキマダラヒカゲ × ヤマキマダラヒカゲ 翅裏雌雄比較図Ⅲ

 探蝶逍遥記:房総半島のヤマキマダラヒカゲ(8月下旬)

 虫ナビ:ヤマキマダラヒカゲ

 昆虫エクスプローラ:ヤマキマダラヒカゲ

 昆虫館:サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの相違点



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