筑西市小栗:一向寺

過日,浄土宗・桂北山一向寺(茨城県筑西市小栗)を参拝した。本尊は,阿弥陀三尊。

一向寺は,現在は浄土宗の寺院となっているが,元は時宗一向派の寺院だった(協和町史編さん委員会編『協和町史』(平成5年)320頁参照)。

一向寺の縁起等の詳細を記した文献資料を見つけられないでいるのだが,境内に立てられている説明板によると,一向寺は,小栗氏の菩提寺として創建された寺院だったようだ。それゆえ,小栗助重の菩提を弔う石碑が一向寺の境内にある。また,一向寺は,小栗判官説話発祥の地として広く知られている。

一向寺に安置されている木造十一面観音立像及び木造聖観音立像は,鎌倉時代後期の作とされ,筑西市指定の文化財となっている。これらの観音像は,元は阿弥陀三尊の脇侍だったものが後代に独立の観音像に仕立て直されたものだろうと考えられているようだ。

一向寺の境内に建立されている板碑は,南北朝時代のものとされ,筑西市指定の文化財となっている。

一向寺は,小栗氏の栄枯盛衰を見てきた寺院ということになる。


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門柱,山門と参道


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門柱の説明板


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参道


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一向寺入口付近


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本堂


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鐘楼


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六地蔵


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境内の様子


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小栗判官説話発祥の地碑


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標柱


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小栗助重公(判官)の碑


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同上


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説明板


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板碑


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板碑の説明板


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歴代僧侶の墓所


一向寺と曹洞宗・大雲山藤長寺との間には修行堂または念仏堂と思われる御堂がある。詳細は不詳。


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御堂




 筑西市:木造十一面観音立像

 筑西市:木造聖観音立像

 筑西市:板碑

 茨城伝承大鑑:一向寺 小栗助重供養碑



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