真岡市根本:能仁寺
過日,臨済宗妙心寺派・大雄山能仁寺(栃木県真岡市根本)を参拝した。本尊は,釈迦如来。
寺伝によると,能仁寺は,足利尊氏が開基となり,康永2年(1348年)に創建された古い寺院。当初は,臨済宗円覚寺派の寺院であり,「鎌倉円覚寺派十刹」の1つに数えられ,大いに栄えた。
能仁寺は,戦火等により何度も堂宇を焼失し,再建されるということを繰り返してきた。元和元年(1615年)に再建された際,臨済宗妙心寺派に改められた。
明治時代の廃仏毀釈によっても一時衰退したが,その後再興され,今日に至っている。
能仁寺に安置されている銅造阿弥陀如来立像,木造釈画像三尊像,銅鐘(亨保3年)は,栃木県指定の文化財となっている。なお,この銅鐘は,「明治6年宇都宮中学校建設のためこの鐘の供出を求められたが壇徒一同が献金してこれを免れた」とのこと。
室町時代の建造物とされている釈迦堂は真岡市指定の文化財となっているとのことなのだが,真岡市指定文化財のオープンデータとしての情報公開が不完全・不十分な状態にあるため,インターネット上では確認できない。
能仁寺の入口は,根本山自然公園への入口ともなっており,入口脇には立派な駐車場がある。能仁寺境内地の北側~西側に位置する尾根上と南西側に位置する山裾等は大根山古墳群の所在地となっている。この大根山古墳群を構成する古墳の被葬者一族は,能仁寺の創建伝説と関係する一族の祖であるのかもしれないというような印象をもった。
能仁寺入口付近
山門
山門側面
能仁寺縁起碑
能仁寺再興記念碑
説明板(真岡市教育委員会)
説明板(環境省・栃木県)
参道
釈迦堂
釈迦堂側面
説明板(真岡市)
庭園と庫裏など
鐘楼
鐘楼側面
六地蔵
手水
南無地蔵大菩薩
馬頭観世音
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