疥癬症に罹患したタヌキ?
2024年2月7日のことだが,牛久市観光アヤメ園(茨城県牛久市城中町)を訪問し,その駐車場にクルマを停めたところ,駐車場の隅にタヌキがいるのを見つけた。
そのタヌキは,皮膚病により毛が抜けているように見える。ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)の感染による疥癬症に罹患しているものと推定される。人間にも感染し得るので,近づくことなく,ズームで写真撮影。
観光アヤメ園の周辺と近隣地を散策した後にその駐車場に戻ってみると同じタヌキがまだいた。様子を見ていると,段丘崖斜面の竹林の方に入っていった。
可哀そうなのだが,野生動物なので手出しできないというだけではなく,ここまで症状が悪化していると既に手当のしようがないのではないかと思われる。素人が不用意に触ると自分自身が感染してしまうので,近づいたり触ったりしてはならない。
たぶん,この先,そんなに長くは生きられないタヌキなのだろう。
死ぬ前に,私に写真を撮ってもらいたくて林の中から出てきたのだろうか・・・などと空想したのだが,たぶん,そうではなく,誰でもよいから助けて欲しくて自ら人目に晒すような行動に出ていたのだろうと考える。
国立感染症研究所:疥癬とは
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