栃木県下都賀郡壬生町安塚:安塚坂下3号墳

過日,安塚坂下3号墳(栃木県下都賀郡壬生町安塚)を見学した。

安塚坂下3号墳は,亀塚古墳(栃木県下都賀郡壬生町安塚)の南約300mのところにあり,全長31m,後円部径18m・後円部高さ3.4m,前方部幅10m・前方部高さ1.6mの前方後円墳とされている。ただし,現況は,かなり崩れてしまっているようで後円部しか残されていないように見える。後円部の墳頂には石祠が祀られている。

亀塚古墳(安塚坂下1号墳)及び安塚坂下3号墳を含む安塚坂下古墳群の分布図は,壬生町史編さん委員会編『壬生町史 資料編 原始古代・中世』(昭和62年)の132頁にあり,後になって発見された6号墳を除く1号墳~5号墳の詳細を記述した同古墳群の一覧表は,同書の364頁にある。

安塚坂下古墳群の2号墳(径18m・高さ1.8mの円墳)の所在地には送電線の鉄塔があり,その基壇部は円形となっているので,2号墳の名残りのようなものかもしれないが,隠滅していると判断すべきだろう。

4号墳(径16m・高さ0.6mの円墳)は,既に隠滅しているようだ。4号墳の所在地の現況は道路敷地となっている。

5号墳(形状不明・全長18m・高さ2.5m)の所在地は,しもつけ彩風菓松屋の南西約50mの畑の中であり,土塊のようなものがあるようなのだが,まだ現地近くには行っていないのでよくわからない。

6号墳は,もともと地下遺構のみが存在した古墳であり,現況ではその地下遺構も隠滅していると思われる。


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南西の方から見た3号墳

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3号墳近景


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3号墳の墳丘裾にある石祠


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北西の方から見た3号墳


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2号墳所在地付近



 安塚坂下古墳群



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