オオブタクサとアワダチソウグンバイムシ
昨日(2023年8月28日),自宅近くの里山を観察中,調整池脇の路傍に高さ2m以上に大きくなっているオオブタクサ(Ambrosia trifida)を見た。蕾が出始めている。「こりゃえらいことになるかな・・・?」と思いつつ,よく見ると,葉がかなりボロボロになっている。何か虫に食われているようだ。犯人を捜してみたが,よくわからない。
相当小さな昆虫かもしれないと思って冷静に観察してみると,いた!
体長2~3mmくらいのグンバイムシの仲間が無数にたかっていた。それが食べていたのに違いない。
たまたま接写用のカメラを持参していなかったので,手持ちのデジカメで可能な限り鮮明な写真を撮っておき,自宅に帰ってから調べてみた。どうやらアワダチソウグンバイムシ(Corythucha marmorata)のようだ。
アワダチソウグンバイムシは,主にキク科植物を食草としているが,サツマイモを食べるということでも知られている。
私が住んでいる茨城県は,サツマイモと干芋を重要な産品としている県なので,このとても小さな昆虫の害がサツマイモに及ばないよう,オオブタクサだけではなく,ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia),オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata),セイタカアワダチソウ(Solidago canadensis)等のキク科の帰化植物の除去と焼却を徹底すべきではないかと思った。
侵入生物データベース:オオブタクサ
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