成田市大竹:坂田ヶ池総合公園
2023年8月13日のことだが,坂田ヶ池総合公園(千葉県成田市大竹)を訪問し,坂田ヶ池の主要部分を見学しながら公園内の動植物を観察した。
現在では在来種ではなく帰化種の一種として扱われているクサガメ(Mauremys reevesii)とその交雑種ではないかと思われるカメを見ることができた。ただし,交雑ではなく幼体の一形態に過ぎないかもしれない。
一般に,クサガメの交雑種は日本国内に広く存在すると理解されている。
クサガメの交雑は,最近になって発生したものかもしれないが,もしかすると江戸時代に人工交配で作出されたものの子孫かもしれないとも考えられる。
一般に,江戸時代には,ネズミのような小動物まで珍奇品を作出する育成家が存在しており(安田容子「江戸時代後期上方における鼠飼育と奇品の産出-『養鼠玉のかけはし』を中心に-」国際文化研究16号205~218(2010年3月)参照),人間が管理可能なほとんど全ての生物種について人工交配が試みられた可能性がある。
特に珍奇品が高価で取引された時代にはそうだったと考えられる。平和な時代には利殖に夢中になる人々が当然出てくる。
クサガメのほかに,坂田ヶ池にはアカミミガメ(Trachemys scripta)も棲息している。
途中でときどき雨になったが,その都度傘をさしながら見学を続行。駐車場に戻る頃には晴れていた。
案内板
釣りエリア付近
花のテラス付近
北東側駐車場付近から見た池の様子
ガゼボ
湿生植物園
ハス
ハネナガイナゴ
(Oxya japonica)
同上
ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)?
同上
カワウ(Phalacrocorax carbo)
カルガモ(Anas zonorhyncha)
クサガメ(Mauremys reevesii)
同上
同上
同上
遊歩道
シジュウカラ(Parus minor)
同上
野鳥観察所
水生・湿生植物園
コウホネ(Nuphar japonica)
オオシオカラトンボ
(Orthetrum triangulare melania)
ツマグロヒョウモンのメス
(Argyreus hyperbius)
渓流の径
カワセミ(Alcedo atthis)
同上
野鳥観察所近くから見た池
野鳥観察所
キツネノカミソリ(Lycoris sanguinea)
同上
遊歩道
クサガメの幼体または交雑?
同上
人道橋(浮橋)
人道橋(浮橋)から見た池の様子
アカミミガメ(Trachemys scripta)
成田市:坂田ヶ池総合公園
侵入生物データベース:クサガメ
鈴木大「クサガメ日本集団の起源」
日本の外来種対策:アカミミガメ
侵入生物データベース:ミシシッピアカミミガメ
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