茨城県稲敷郡美浦村布佐:常陸笹山古墳群の4号墳

2023年1月初旬のことだが,ホギメディカル美浦工場第二(茨城県稲敷郡美浦村布佐)の敷地内(工場敷地北側駐車場脇)にある常陸笹山古墳群の4号墳を見学した。

美浦村史編さん委員会編『美浦村史研究6号』(平成2年3月)の39~40頁によれば,常陸笹山4号墳は,径24.1m・高さ1.3mの円墳とされている。ちょうど正月休みで駐車場にクルマが1台もなく,公道から墳丘の全景を撮影できる状態となっていた。

この古墳を残すことにしたホギメディカルの経営者の判断は,賞賛されるべきだと思う。

なお,ホギメディカル美浦工場第二の北東に位置しているアスコットコーポレーションの敷地付近~交差点道路敷地付近には光仏古墳と呼ばれる規模不明の古墳があった。
『美浦村史研究6号』の40頁によれば,昭和50年代に学術調査が行われ,石槨,人骨,鉄製直刀などが出土したとのこと。光仏古墳に関しては,現在では完全に隠滅していると判断し,その所在地周辺の写真撮影は割愛した。

また,ホギメディカル美浦工場第二の東側にある阿見町との境界付近(鋭角となったY字路交差点の西側・美浦村の標識が立てられている農地内)には常陸笹山古墳群の5号墳(高さ1.3mの円墳)があることになっているが,現況ではそれらしい地形が全く見当たらないので,かなり以前に隠滅したものと思われる。


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北の方から見た常陸笹山4号墳



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