成東・東金食虫植物群落で見た野草など(その2)
昨日(2023年6月16日),牧野富太郎が訪問したことでも有名となっている成東・東金食虫植物群落(千葉県山武市島)を訪問した。目的は,主としてラン科の野生植物を観察することと湿地に棲息する野鳥を観察すること。
成東・東金食虫植物群落で開花中の植物を観察しながら,その植物にやってくる昆虫やカエルなどの小動物も観察した。
肉食のハチの仲間は,他の昆虫などを狙っているのだろうと思う。タカトウダイ(Euphorbia pekinensis)の花や茎などでうろうろしているアシナガバチの仲間を何度も見た。ただし,どのような獲物を探しているのかはわからなかった。
ノテンツキに関しては,その学名を「(Fimbristylis complanata (Retz.) Link)」とする見解もある。現在の多数説は,ノテンツキの学名を「Fimbristylis complanata (Retz.) Link f. exaltata T.Koyama」としている。海外の標本写真等を検討すると,「Fimbristylis complanata (Retz.) Link」とされている植物の花序は,苞よりもかなり長いものが普通のようだ。
タカトウダイ(Euphorbia pekinensis)
(昆虫はフタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis))
タカトウダイとフタモンアシナガバチ
(花の下にカメムシの仲間が隠れている)
タカトウダイ
(昆虫はアカガネコハナバチ(Halictus aerarius)?)
タカトウダイ
ノアザミ(Cirsium japonicum)
蝶はモンシロチョウ(Pieris rapae)
蜂はハキリバチの一種(Megachile sp.)?
コオニユリ
(Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum)
同上
ノテンツキ
(Fimbristylis complanata f. exaltata)
同上
ノハナショウブ
(Iris ensata var. spontanea)
同上
ニホンアカガエル(Rana japonica)
ニホンアマガエル(Dryophytes japonicus)
ヌマトラノオ
(Lysimachia fortunei)
(下段の花に小さなハナバチの仲間が集まっている)
チゴザサ(Isachne globosa)
カヤツリグサ(Cyperus microiria)
同上
トノサマバッタ
(Locusta migratoria)
ワルナスビ(Solanum carolinense)
同上
セグロアシナガバチ
(Polistes jokahamae)
コガネムシ(Mimela splendens)?
成東・東金食虫植物群落を守る会
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