2023年6月6日に茨城県民の森で見た花など(その1)
2023年6月6日に茨城県民の森(茨城県那珂市戸)を訪問し,花や昆虫などを観察した。
植物園とは異なり,花壇と標識があるわけではないので,確実な同定かどうか怪しいものもあるけれども,記録のためにこのブログ記事を書くことにする。
茨城県民の森では何ヶ所かにウメモドキ(Ilex serrata)が植栽されている。小さな花が満開の状態だった。ウメモドキは,雌雄異株の樹木で,雄花と雌花は形状が異なる。この日に私が観たのは雄木だけだったようだ。
ウメモドキ(Ilex serrata)の雄花
同上
同上
同上
遊歩道脇の土手のような場所にテリハノイバラ(Rosa luciae)が開花していた。
テリハノイバラは,基本的には海浜の植物とされている。茨城県民の森は(現在では海から離れたところにある)山なのだけれども,古代においては海に近い場所だったし,戦前までは船便が海から遡上してこのあたりまで来ていたので,いくらでも種子が運搬されたのだろう。その意味で,過去の歴史の証拠の一種としての側面をもつ植物だということができるかもしれない。似た例として,ハマスゲ(Cyperus rotundus)がある。
テリハノイバラ(Rosa luciae)
同上
同上
つる性木本であるエビヅル(Vitis ficifolia)と思われる植物の花も見た。かなり久しぶりだ。
エビヅル(Vitis ficifolia)
同上
同上
コマツナギ(Indigofera pseudotinctoria)が開花し始めていた。
コマツナギ(Indigofera pseudotinctoria)
茨城県民の森にはイヌツゲ(Ilex crenata)が多数生えている。植栽が多いのではないかと想像されるが,自生もありそうだ。とても小さな花が満開状態だった。
イヌツゲ(Ilex crenata)
同上
同上
同上
植栽のものと自生のものが混じっているのではないかと思われるが,茨城県民の森には多数のクリ(Castanea crenata)が生えている。その花は満開状態だった。大木になっている個体の花を撮影することは難しいが,展望台のような場所にクリの若木が生えており,低い場所の枝に花がついていたので,かなり楽に写真を撮影できた。
クリ(Castanea crenata)の雌花
若木の雄花
若木の花序
成長した木の雄花序
クリ
モミジイチゴ(Rubus palmatus)と思われる小低木が赤い果実をつけていた。また,ナワシロイチゴ(Rubus parvifolius)が開花し始めていた。
モミジイチゴ(Rubus palmatus)の果実
同上
ナワシロイチゴ(Rubus parvifolius)
同上
茨城県民の森の入口付近にある鳥獣センター敷地内に植栽されているマテバシイ(Lithocarpus edulis)も花が満開状態だった。
マテバシイ(Lithocarpus edulis)
同上
同上
野田市:マテバシイ(馬刀葉椎)(ブナ科 マテバシイ属)
この記事へのコメント