かすみがうら市牛渡:寺山古墳群と根山台古墳群など

過日,柳梅台古墳群(茨城県かすみがうら市有河~牛渡)の所在地付近を見学した後,更に西の方に向かって歩いた。

道路は比較的長い谷津のような場所の段丘裾を通っているのだが,この道路から見て北側の台地上には寺ノ内古墳群(茨城県かすみがうら市牛渡)がある。この時には寺ノ内古墳群の所在地を訪問しなかった。

また,この道路から見て南側の半島状の台地上には寺山古墳群(茨城県かすみがうら市牛渡)と根山台古墳群(茨城県かすみがうら市牛渡)の所在地がある。

霞ヶ浦町教育委員会・筑波大学考古学研究室編『霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』(2001年)の110頁によれば,寺古墳群には比較的大きな古墳が4基(前方後円墳2基,帆立貝式古墳1基,円墳1基)が現存していることになっている。
しかし,通行可能な道の有無が不明だったため,古墳群所在地の山を眺めるだけで終わりにした。


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北の方から見た寺山古墳群所在地


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北東の方から見た寺山古墳群所在地
(4号墳所在地付近)


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東の方から見た寺山古墳群所在地
(4号墳?)


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南東の方から見た寺山古墳群所在地


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寺山古墳群所在地の南東側交差点にある地蔵堂


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地蔵堂近くにある馬頭観世音


『霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』の110頁によれば,根山台古墳群には合計7基の古墳があったようなのだが,その中の5基は既に隠滅しており,2基の古墳(方墳1基と円墳1基)が残されているだけということになっている。道路から見える範囲内で残存古墳所在地付近を見てみたけれども,よくわからなかった。

根山台古墳群所在地の北西側に小規模な団地のような地区がある。徒歩で移動中にたまたまそこにお住まいの方と出遭い,昔のことなどを教えていただくことができた。
その方の説明によれば,現在小規模な団地になっている地区の隣接地には,かつて,古墳があり,石棺が出土したけれども現在では隠滅しているとのことだった。
その古墳の所在地は,根山台古墳群の西方であり,『霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』の110頁と140頁に「新南古墳」(遺跡番号431)として記載されている隠滅古墳のことを指すものと思われる。現況は竹林のようになっている。


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北の方から見た根山台古墳群所在地


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西の方から見た根山台古墳群所在地(写真中央)
(写真右手の竹林付近が新南古墳があった場所)


新南古墳の所在地の西には牛渡下郷集落センター(茨城県かすみがうら市牛渡)がある。

牛渡下郷集落センターの所在地から見て西側に位置する小山の上には谷ツ後古墳(遺跡番号430)と呼ばれる古墳があり,石棺が出土したけれども既に隠滅しており,その所在地の現況は墓地となっている。

ところが,その墓地区画に登る山道脇の斜面に塚のようなものが見えたので,そこまで行ってみた。

この塚のようなものが谷ツ後古墳の残骸またはその復元物なのかどうか,それとも,未記録の古墳または塚なのかどうか,それとも,単なる土塊に過ぎないのかどうかは不明。


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牛渡下郷集落センター


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塚のようなもの


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北の方から見た様子


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北西の方から見た様子


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南西の方から見た様子



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