かすみがうら市有河~牛渡:柳梅台古墳群
その後,柳梅台古墳群の8号墳(旧3号墳)から出土した石棺材がある上り坂を通って有河地区の台地上に出た。この台地上に柳梅台古墳群を構成する古墳が点在していたが,現在,その多くが既に隠滅している。
柳梅台古墳群を構成する古墳の分布図は,霞ヶ浦町教育委員会・筑波大学考古学研究室編『霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』(2001年)の140~141頁にある。
龍福寺本堂
道祖神など
石祠と柳梅台6号墳
柳梅台8号墳(旧3号墳)の石棺材所在地
柳梅台8号墳(旧3号墳)の石棺材
路傍の馬頭観世音
有河の台地上を通る道を西の方に向かって徒歩で進んだ。
途中で柳梅台古墳群の4号墳所在地近くを通ったのだが,古墳所在地と思われる場所の現況は山林になっており,何も見えないような状況となっていた。8号墳は既に隠滅している。
また,柳梅台古墳群の2号墳の所在地の現況は,太陽光パネル群となっていた。2号墳は隠滅したものと思われる。
2号墳所在地の南西・段丘縁付近に1号墳(茨城県かすみがうら市牛渡)がある。
柳梅台1号号墳は,全長28.6m・高さ3.55mの前方後方墳とされている。
なお,柳梅台古墳群の1号墳~3号墳に関しては測量調査が実施されており,その記録は,大正大学考古学研究会『鴨台考古』第5号24~31頁(1986年)に収録されている。
1号墳にアクセスできる道がなければ遠くから眺めて終わりにするつもりだったのだが,太陽光パネル群の西側に沿って墳丘近くまで続く道があった。墳丘の周囲は明確に区割りされた宅地区画となっていたので分譲予定または分譲中なのかもしれない。ただし,電気・電話・上下水道・ガス等のインフラ工事が既に実施されているようには全く見えない。
墳丘は濃密に笹と樹木で覆われているが,くびれ部~後方部北側部分付近だけ笹が刈られており,墳丘に登れるようになっていたので,ちょっとだけ登ってみた。
考古学上,非常に重要な古墳だと思われる。精密な調査研究が望まれる。
なお,1号墳所在地の西に3号墳が残存していることになっているけれども,現地は山林内であり,通行可能な道がないので,その所在地付近には行かなかった。
太陽光パネル群の一部
太陽光パネル群の西側を通る道路
北東の方から見た1号墳全景
(左が後方部・右が前方部)
東の方から見た1号墳全景
(左が後方部・右が前方部)
一部笹が刈られている様子
後方部北側部分付近
?
1号墳所在地付近から見える霞ヶ浦
北西の方から見た1号墳所在地付近
(写真中央奥の高い樹木のある場所)
柳梅台3号墳の所在地となっている山
ランキングの項目名はシステムによって自動的に設定される仕様となっており、固定的ではありません。任意の設定ができない仕様になっています。そのため,記事内容と関係のない項目名が示されることがあります。
項目名のアイコンをクリックした場合,PCやスマートフォンの設定をポップアップ広告禁止に設定していないと多数の商業宣伝広告が強制されることがあります。禁止に設定しておけば,商業宣伝広告の表示なしでブラウズできます。ただし,ブラウザによっては禁止設定が自動的に解除されてしまうことがありますので,ご注意ください。
この記事へのコメント