かすみがうら市坂:薬師堂と謎の穴

過日,志戸崎鹿島神社(茨城県かすみがうら市坂)を参拝した後,小沼弁天塚古墳の南側を通る茨城県道118号石岡田伏土浦線を徒歩で西に向かって移動し,一の瀬川の東にある薬師堂(茨城県かすみがうら市坂)を参拝した。

薬師堂の縁起等の詳細は不詳。境内には多数の石造物がある。その多くは墓石と思われる。

薬師堂は,段丘崖の斜面を階段状に整形した場所にある。
薬師堂の参道の手前(東側)の段丘崖裾付近には防空壕のようにも見える穴がある。これは,古代の横穴墓を二次利用して室や防空壕として使用するために後代に拡張したものではないかと思われるのだが,詳細は不詳。霞ヶ浦町教育委員会・筑波大学考古学研究室編『霞ヶ浦町遺跡分布調査報告書-遺跡地図編-』(2001年)では遺跡として扱われていない。いばらきデジタルマップ上でも遺跡として扱われていない。

薬師堂の上にある台地上の北側部分は,坂有河遺跡と呼ばれる弥生時代~古墳時代~奈良・平安時代の複合遺跡の遺跡包蔵地となっているが,Googleの航空写真で見る限り,その遺跡所在地の現況は太陽光パネル群となっているようだ。ただし,実際には現地に行っておらず,通行可能な道の有無も不明なので,詳細は不明。


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小沼弁天塚古墳


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レンコンの収穫作業


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謎の穴


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謎の穴の近影


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薬師堂所在地付近


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薬師堂参道


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薬師堂正面


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薬師堂側面


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地蔵尊


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道祖神など


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石祠


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