匝瑳市八日市場:八日市場城跡
過日,八日市場城跡(千葉県匝瑳市八日市場)を訪問し,主要部分を見学した。その所在地の大部分は天神山公園の敷地となっており,比較的容易に歩いて見て回ることができる。公式の遺跡名としては,新城遺跡となっている。
この遺跡の調査結果報告書としては,財団法人東総文化財センター『財団法人東総文化財センター発掘調査報告書第16集 千葉県八日市場市新城跡』(1998年)があるが,この報告書をまだ入手していないので,新城遺跡の詳細は不詳。
八日市場城跡の主郭の所在地は,遺跡の南西側の浅間神社の鎮座地付近と理解されているようだ。浅間神社の基壇部は櫓台のように見えるが,古墳を二次利用したものかもしれないというような印象を受けた。このことについては既に書いた。
浅間神社鎮座地のすぐ西側には木製の展望台のような構造物がある。往時の櫓を連想できるように設計された構造物かもしれない。この展望台がある区画は,「展望広場」と名付けられている。
天神山公園の西端付近は西側に向かって低くなる比較的急峻な雛壇状の地形となっており,城跡の一部だと考えられる。一番低い段は「こども広場」と名付けられた区画となっており,遊具等がある。
この雛壇状の地形部分の中心部分は「休憩広場」と名付けられた区画となっており,この休憩広場の北端付近には土塁跡と思われる地形が残されている。
展望台のような構造物
(東の方から見た様子)
同上
(左手奥の樹叢内が浅間神社鎮座地)
展望台から見える市街地方面の景色
展望台から見える匝瑳城跡方面の景色
こども広場付近の様子
西の方から見た雛壇状部分の一部
(右手奥の樹叢内が浅間神社鎮座地)
南西の方から見た休憩広場の様子
北の方から見た雛壇状地形部分の一部
(写真中央奥の樹叢内が浅間神社鎮座地)
土塁跡と思われる地形部分
同上
堀切跡?
土塁跡と思われる地形部分
土塁跡付近から見た雛壇状地形部分
八日市場城跡(新城遺跡)の北側~北西側にも郭跡のような地形部分が多数残されている。無論,公園として整備された時点で整形された区画が少なくないと推定されるものの,大まかに言えば,城跡の一部として認識可能な部分が結構多く残されているのではないかと思った。
天神山公園案内図
多目的広場方面の様子
北西方面に下る窪地付近
多目的広場(郭跡)の一部?
同上
同上
同上
北側にある土塁跡の一部?
同上
北西の方から見た雛壇状地形部分(根小屋跡?)
天神山公園北口付近
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