散策中に見た虫
昨日,自宅近くの里山を散策中,様々な昆虫を見た。クロサビイロマルズオオハネカクシ(Ocypus lewisius)と思われる昆虫に関しては既に書いた。
昨日見た昆虫の中には名前のわからないものも含まれていたので,その場で写真を撮っておき,帰宅してから調べた。
一般に,どこにでもいる昆虫であっても現実に写真撮影が可能かどうかは別問題なので,チャンスがあれば写真を撮っておくことにしている。
スイバ(Rumex acetosa)の果実(痩果)が赤く成長ていた。その果実(痩果)の上に小さな蚊のような昆虫がとまっている。たぶん,ユスリカの一種(Chironomus sp.)だろうと思うのだが,小さ過ぎてよくわからない。
スイバの果実(痩果)
ユスリカの一種(Chironomus sp.)?
同上
ギシギシ(Rumex japonicus)の花序にはサビキコリ(Agrypnus binodulus)が来ていた。久しぶりに見た。
サビキコリ(Agrypnus binodulus)
同上
ギシギシ(Rumex japonicus)
ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)があちこちで開花している。アリやハナアブなどがひっきりなしにやってくる。ふと見ると,傍らの草にとても小さな蛾がとまっているのが見えた。どうやらクロハネシロヒゲナガ(Nemophora albiantennella)のメスのようだ。
ムラサキツメクサ
(Trifolium pratense)
モンシロチョウ(Pieris rapae)
クロハネシロヒゲナガ
(Nemophora albiantennella)
同上
シロツメクサ(Trifolium repens)にはアオスジアゲハ(Graphium sarpedon)がやってきていた。
アオスジアゲハ(Graphium sarpedon)
同上
同上
ハルジオン(Erigeron philadelphicus)と思われる植物の花にも様々な昆虫がやってくる。ベニシジミ(Lycaena phlaeas)とモンシロチョウ(Pieris rapae)を見た。
ベニシジミ(Lycaena phlaeas)
同上
モンシロチョウ(Pieris rapae)
あちこちでヤマトシジミ(Pseudozizeeria maha)と思われる昆虫を見た。繁殖期なのだと思う。
ヤマトシジミ(Pseudozizeeria maha)
同上
水路各所にクレソンとして知られるオランダガラシ(Nasturtium officinale)が繁殖している。開花しはじめの状態だったので,観察していたら,かなり多数の黒く小さなハムシの仲間がやってきているのを見つけた。アブラナ科植物を食草とするハムシ類として知られている昆虫という観点からするとダイコンサルハムシ(Phaedon brassicαe)ではないかと思われるのだが,外形的形質上の特徴からすると,コガタルリハムシ(Gastrophysa atrocyanea)またはバラルリツツハムシ(Cryptocephalus signaticeps)ではないかとも思われる。よくわからないのだが,コガタルリハムシだろうと判断した。コガタルリハムシは,ギシギシやスイバなどを食草とするが,草刈りされてしまったので,やむを得ずオランダガラシ(クレソン)を食べに来ているとも考えられる。仮にそうだとすれば,畑のアブラナ科植物を食害する昆虫ともなり得ると考えられる。
また,アブラナ科植物を食草とするナガメ(Eurydema rugosa)もいた。
オランダガラシ(Nasturtium officinale)
同上
ナガメ(Eurydema rugosa)
同上
コガタルリハムシ(Gastrophysa atrocyanea)?
同上
侵入生物データベース:オランダガラシ
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