古河市諸川:宝蔵寺

過日,真言宗豊山派・慈光山大善院宝蔵寺(茨城県古河市諸川)を参拝した。本尊は不動明王。
葛飾坂東観音霊場第二十二番札所となっており,薬師堂には貞享4年(1687年)に制作されたものという聖観世音菩薩が祀られている。この薬師堂は,山川氏が寄進したものとされている。

宝蔵寺の正確な創建年代は不明だが,山川氏と関係の深い寺院であり,遅くとも室町時代頃には創建された古い寺院だとされている。文明2年(1470年)に中興開山されたとのこと。その当時における宝蔵寺の状況等に関しては,三和町史編さん委員会編『三和町史 通史編 原始・古代・中世』(平成8年)の308~318頁に詳細な解説がある。

宝蔵寺には 木造薬師如来立像,木造大日如来座像,書簡等の史料を含め,貴重な文化財多数が保管されているとのこと。

明治時代,宝蔵寺には小学校が設置されていた。一般に,当時の初等教育において仏寺が果たした役割は大きいのだが,宝蔵寺ではそのことが特に顕著なようだ。

六地蔵の背後に古い板碑,墓碑,供養塔等が並べられている。旧三和町(現古河市)における古い板碑の意義に関しては,『三和町史 通史編 原始・古代・中世』の369~389頁に詳細な解説がある。


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宝蔵寺入口付近


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本堂


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薬師堂


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鐘楼


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石塔


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六地蔵


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古い板碑


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古い供養塔


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古い供養塔


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