フエルニア・タンガニケンシスが開花

今年になってからポット苗を購入し,そのまま様子を見ていたフエルニア・タンガニケンシス(Huernia tanganyikensis (E.A.Bruce & P.R.O.Bally) L.C.Leach)が開花した。花の大きさは,直径約2.5cm。花に香りはない(無香または無臭)。

フエルニアの仲間の中には栽培困難な種もあるのだが,どうにか開花してくれた。自生地では秋に開花する植物なので,日本では今頃に開花ということになる。

海抜1500~1800mの高地(ロンギド山の谷)を自生地とする植物。海抜からすると,高山植物の一種だと言える。タンザニア国内でも概ね冷涼な場所と言えるだろう。
シュート(shoots)を伸ばして増える植物なのだそうで,時として1mくらいの長さになるとのこと。通常の枝の長さは,20~50cmとされている。そのような特性を考慮に入れた栽培がベターということらしい。
ここでいうシュートが何を指すのかちょっと困惑中。フエルニア・タンガニケンシスのシュートは,不明瞭な五角形ということなので,刺状の突起をもつ棒状の植物体から分岐する枝のことかもしれない。枝と言っても幹と全く同じ形をしているので,どれが幹でどれが枝なのかを区別する意味がない。
日本国内の栽培者のブログ記事などを読むと,自然に折れた枝を培土(=小粒軽石植えを採用している人が多い。)に挿しておくと根が生えて増殖するそうだ。

下記のサイトに栽培方法が書いてある。シュートを長く伸ばすという特性をもつことから,吊るして栽培することも提案している。
ただし,それが本当かどうか,または,栽培する土地の気候帯や気温等の諸条件によって生態(実際に発現する外形的形質)が異なるのではないかなど,若干疑問がある。
推定としては,水分補給を少なくして辛く育てると枝が短くなり,(霧吹きなどによって)水分補給を十分にすると枝がどんどん伸びるということではないかと考えられる。高山地帯では,霧などによる水分補給だけが頼りになるため,地上部の植物体全体で水分を吸収するようになっており,根は,支えるだめの器官または水分貯蔵のための器官であって水分吸収のための器官ではなくなっていることがあるかもしれない。このような場合,地下部を湿気の多い状態にすると,逆に根(地下部)が腐ってしまうだろう。ただし,まだ何も実験していないので確実ではない。現時点では,フエルニア・タンガニケンシスを含め,フエルニア及び類似の生態をもつ植物種全部について,霧吹きによる地上部への水分噴霧は行っているが,地下部に散水することは避けている。この栽培方法は,ラン科植物の中のあるタイプの植物の栽培方法と同じだ。

私の栽培場所の広さには限界があるので,最大の大きさまで大きくしてみるということができないのだが,「チャレンジしたい」という気持ちにさせる植物ではある。(笑)
ただ,バスケットから約1mの(棒状のサボテンまたはユーフォルビアのような小さな突起のある)長い枝が多数垂れ下がっている姿を見せたら,家族から「捨ててください」と言われかねない・・・という問題はある。

以上のようなシュートの実際の成長がどのようなものなのかを知らないということもあって,園芸業者が苦心して発見・採用している方法で植え付けてあるはずのポット苗のままにしておいた。

現在,直射日光が当たらない場所で栽培している。

今後は,よく考えた上で,私なりの栽培方法を見つけようと思う。


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[追記:2023年4月29日]

また花が咲いた。その写真を追加する。


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[追記:2023年6月1日]

何本かの枝が折れて落ちたので別鉢で挿し木にしておいたところ,新芽が顔を出し,また,花が咲いた。その写真を追加する。

それにしても,何と強い植物なのだろうか・・・


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[追記:2023年7月1日]

よく花の咲く植物種だと思う。現在も開花しており,更に蕾が出ている。その写真を追加する。


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[追記:2023年7月28日]

更に開花している。蕾がどんどん出てきており,今後しばらくの間は開花が続きそう。その写真を追加する。


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 Huernia tanganyikensis



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