館林市高根町:多々良村28号墳~35号墳などの所在地

過日,多々良村28号墳~32号墳の所在地付近を見学した。

これらの古墳は全て隠滅している。それでもその所在地付近を訪問したのは,その場所の現況が段丘下の低地に所在していたということになっているからだ。
特に多々良30号墳は,直径180尺(54.5m)・高さ15尺(4.5m)のかなり大きな円墳だったとされているので,そのような大きな円墳が本当に低地に存在し得たのかどうかを知りたかった。

過去の資料と現地を見学した結果から推論すると,古墳の墳丘を崩し,段丘崖の一部を崩し,かなり大規模に耕地整地をした後に現況のような土地になっているのだと推定できた。
多々良村28号墳~35号墳の中の幾つかの古墳は,現在では空中になってしまっている場所に存在していたのだろう。


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多々良村33号墳~35号墳の所在地付近


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多々良村32号墳所在地付近から見える景色


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多々良村29号墳~32号墳の所在地付近


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多々良村28号墳の所在地付近


多々良村32号墳~35号墳の所在地の西側に位置する段丘上には多数の古墳があったけれども,いずれも隠滅している。

北東に向かって伸びる細長い台地の先端部付近には多々良村21号墳~23号墳があった。
多々良村21号墳(二子山古墳)は,全長156尺(47.2m),後円部径120尺(36.3m)・後円部高さ15尺(4.5m)の前方後円墳だった。現況は,何も残されておらず,正確な所在地がわからないような状態となっている。

隣接する古墳(多々良村24号墳~27号墳・多々良村1号墳~3号墳・多々良村6号墳~15号墳)の所在地付近は既に宅地化しているため,それらの古墳所在地の見学を全部割愛した。


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多々良村22号墳と23号墳の所在地付近


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多々良村21号墳の所在地付近



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