館林市高根町:長良神社・多々良村16号墳と18号墳の所在地
過日,長良神社(群馬県館林市高根町)を参拝した。祭神は,藤原長良。
この長良神社の由緒等の詳細は不詳。
長良神社の境内にも桜の木がある。その幹には青色のシートが巻かれていた。クビアカツヤカミキリ(Aromia bungii)の被害防除のための措置が講じられているのだと思われる。
長良神社の境内地と高根北交差点との間には,多々良村20号墳という隠滅古墳(円墳?)の所在地とされている。現況は建物敷地となっている。
群馬県教育委員会編『群馬県古墳総覧2017』によれば,長良神社境内地の東端付近には多々良村18号墳という直径15mの円墳の所在地とされている。墳丘所在地の詳細はわからない。もし古墳所在地が境内地の内側だとすれば完全に削平されていると判断するしかない。境内地の内側ではなく,境内地東側の段丘崖斜面上だとすれば,現況は藪になっており,アクセス不可能。確認できなかった。
長良神社境内地の北東約60mの場所は多々良村16号墳という直径15mの円墳の所在地となっている。多々良村16号墳は,畑の奥にあって,そこに至る通路は私道の一部と推定されたので,近くまでアクセスしなかった。公道から見た限りでは,現況は藪状態で,墳丘の現存の有無を確認できなかった。
多々良村20号墳が古墳時代の古墳だったのか後代の塚だったのかを現時点で確定することは,不可能または非常に困難だと思われる。
多々良村16号墳と18号墳は,いずれも未調査の古墳なので,古墳時代の古墳なのか後代の塚なのかが確定していない。
古墳時代の古墳ではなく後代の塚だとすれば,当地が藤原氏の荘園だった時代に藤原氏の一族の者または藤原氏に仕えた者を葬った墓所だったのかもしれない。
鳥居
社殿
社殿側面
(社殿奥の藪の中が多々良村18号墳の所在地付近)
境内地の様子
(写真中央奥付近が多々良村18号墳所在地付近)
北東の方から見た境内地付近
(左手奥の藪の中が多々良村18号墳の所在地付近)
長良神社北東側に隣接する畑地
北西の方から見た多々良村16号墳の所在地付近
北の方から見た多々良村16号墳の所在地付近
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