2023年3月17日につくば植物園で見た花(その4)
2023年3月17日につくば植物園(茨城県つくば市天久保)を訪問し,園内で開花している植物などを見学した。
屋外で咲いている花とは別に,植物園入口にある教育棟内で鉢植えの植物が展示されている。普段はバックヤードにあるもの。 シュンランの花がちょっと気になった。普通タイプの花を咲かせるシュンランは屋外に植栽されており,現在開花中。
教育棟で展示中のシュンラン
(Cymbidium goeringii)
屋外で開花中のシュンラン
(Cymbidium goeringii)
シュンランと同様,鉢植えになったオオシロショウジョウバカマが教育棟で展示中なのだが,屋外でも開花している。
教育棟で展示中のオオシロショウジョウバカマ
(Heloniopsis leucantha)
屋外で開花中のオオシロショウジョウバカマ
(Heloniopsis leucantha)
つくば植物園の林内ではカタクリが開花中。遊歩道から林内への立ち入りは禁止となっているけれども,遊歩道から十分に楽しめる。
昨年5月に訪問した観音平古墳群(新潟県妙高市宮内)所在地の山で無数のカタクリが開花中の様子を目にしたことを思い出した。
カタクリ(Erythronium japonicum)
同上
同上
同上
同上
意識的に植栽されているわけではないと思われる野生植物(栽培逸出品)の開花も増えてきた。
まだ寒いので小さなサイズのものばかりなのだが,遊歩道に生えていることが比較的多く,知らないで通った人に踏みつぶされている花も散見される。それでも生きているので,やはり野草は強い。
シダ植物が植えてある場所から野菜などが植えてある場所に連絡している遊歩道ではコスミレが開花していた。何度か踏みつぶされているように見える。つくば市周辺にはコスミレの自生はあるが,たぶん,以前園内に設置されていたスミレ園に植栽されていたものの逸出の子孫だろうと思う。
ミミガタテンナンショウが植えてある場所付近の敷石の隙間でツクシスミレが開花していた。小石川植物園の園内に生えているツクシスミレの場合と同様,栽培品の逸出とみられる。植物体は小さなロゼット状で毛深い。花のとても小さく,コゴメイヌノフグリ(Veronica cymbalaria)の花と見間違ってしまうかも・・・
なお,写真撮影しなかったけれども,林の中の遊歩道脇ではタチツボスミレが開花し始めていた。
コスミレ
(Viola japonica)
同上
ツクシスミレ
(Viola diffusa)
同上
同上
植栽されている早春の野草も開花し始めていた。
ミミガタテンナンショウ
(Arisaema limbatum)
ワサビ(Eutrema japonicum)
同上
国立科学博物館筑波実験植物園(つくば植物園)
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