中野市七瀬:七瀬双子塚古墳(その2)
2022年11月下旬のことだが,七瀬双子塚古墳(長野県中野市七瀬)を見学した。
七瀬双子塚古墳は,元は8基の古墳で構成される七瀬古墳群の1号墳と呼ばれていたけれども,住宅地建設のために2号墳~6号墳が消滅し,現在では七瀬双子塚古墳(元1号墳)と2基の陪塚古墳のみが残されているということになっている。
既に消滅した古墳に関しては発掘調査が実施されており,その調査結果は,中野市教育委員会編『七瀬古墳群・田麦中畝古墳群』(1989年3月)の中にまとめられている。それらの古墳の分布図は,同報告書の2頁にある。
住宅地として破壊されなかった1号墳と2基の陪塚古墳は,現時点では,北信濃ふるさとの森文化公園内にある冒険の丘地区の中で保存されている。
陪塚と呼ばれる2基の古墳所在地は,立入禁止となっていた形跡が全くなかったので,近くまで寄って見学した。
南側の陪塚1号墳は,円墳のように見えるが,後代の塚かもしれない。発掘調査が実施されていないので,確定していないのではないかと思う。
北側の陪塚2号墳は,よくわからなかったのだけれども,それらしい塚の残骸のようなものがあった。たぶん,それが陪塚2号墳に該当するのだろうと判断した。ただし,道路建設の際の残土の可能性はある。
中野市当局は,現況を確認した上で,標柱を立てるなどの手当てをすべきだろうと思う。
南の方から見た陪塚1号墳
陪塚1号墳の墳頂付近
北西の方から見た陪塚1号墳
西の方から見た陪塚1号墳
北西の方から見た陪塚2号墳
陪塚2号墳の墳頂付近
(奥に見えるのは陪塚1号墳)
陪塚2号墳所在地付近から見える景色
古墳とかアレ出張所:七瀬双子塚古墳
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