大田原市湯津上:笠石神社再訪
2022年11月初旬のことだが,笠石神社(栃木県大田原市湯津上)を再訪し,参拝した。
笠石神社は,「那須国造碑」を祀る神社なので,普通の神社とは少し異なる。徳川光圀の命により,碑を守護するために創始された神社。
以前訪問したことがあり,そのときは那須国造碑の実物を拝見し,碑の拓本を購入した。その拓本は今でも大事にしている。
那須国造碑の石の材質等を考慮に入れると,この那須国造碑は,オリジナル(原本)と考えてよいと思う。
一般に,例えば,砂岩のような柔らかい材質の石材だと,石碑として文面を刻んでも,相当丁寧に保護しない限り,100年以上維持することはかなり困難なことだ。
あくまでも一般論として,砂岩の材質は,産地によって大きな差異があるけれども,脆い材質の砂岩では堅牢な木材よりも劣ることがある。しかし,柔らかくて加工しやすいため,石碑等に用いられることがあるのだ。複製品や模倣品の作成の場合でも同じ。
那須国造碑の実物を拝見して以来,上野三碑を含め,関連する遺跡をかなり多数みてきた。
東日本大震災の関係で多賀城関係だけは保留にしたままだったのだが,今年こそは多賀城関連の遺跡を見て回りたいと思っている。
これまでのところ,どうにかこうにか無事に遺跡訪問等を終えることができているので,その御礼を兼ねて参拝した。
笠石神社の境内には谷邦夫の歌碑が立てられている。谷邦夫は,湯津上村出身の歌人・政治家であり,かつての市町村合併をめぐる対立のあった時期に村議会議員の職にあったようだ。
このあと,下侍塚古墳を少しだけ見学した。私が訪問したときは,周溝(墳丘東側)の測量が実施されているところだった。
社号標と参道
鳥居
那須国造碑の説明板
日本考古学発祥の地の説明板
笠石神社の拝殿
笠石神社の神門と本殿
境内社(稲荷神社)
境内社
手水
谷邦夫の歌碑
下侍塚古墳
頭上を舞うヘリ
Oh! 大田原:那須国造碑
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