佐久市協和:諏訪神社と古墳

2022年11月初旬のことだが,諏訪神社(長野県佐久市協和)を参拝した。祭神は,健御名方命。
同一の境内地に大宮神社も祀っている。そのため,鳥居の額には「諏訪大宮両宮」と記されている。
境内の御神木の切株の説明板には「諏訪王宮神社」と書かれている。そのことから,木造の建造物で社殿に祀られているのが諏訪神社,境内にある王塚古墳そのものが大宮(王宮)そのものなのではないかと推測したけれども,よくわからない。

神社の境内地は,(御神体である墳丘部分と社殿部分を除き)その全体がマレットゴルフ場になっている。
私が訪問した時には,たまたま地区のマレットゴルフ競技会のようなイベントが開催中だった。近隣であれば出直すところなのだが,私の自宅からここまで来るためには相当気合を入れ,長時間ドライブしなければならない。
代表者と推定される方に挨拶した上で,競技の邪魔にならないように最大限の配慮をしながら参拝した。

諏訪神社の社殿は,独特の雰囲気をもつものだった。長野県神社庁によれば,慶応元年に再建された社殿とのこと。


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諏訪神社の鎮座地


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鳥居


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鳥居の額


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拝殿


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拝殿屋根破風部


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本殿


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境内社


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境内の様子


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境内社


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御神木の切株


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御神木の説明板


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切株内に祀られている石


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宝暦九年の御神燈


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宝暦九年の御神燈


諏訪神社の境内には王塚古墳と呼ばれる古墳がある。望月町誌編纂委員会編『望月町誌』(1994年)の190~191頁によれば,王塚古墳の墳丘規模は,径20.0×19.5m・高さ約2.5mとされている。

王塚古墳は,彦狭嶋王の墓所とされている。墳丘に登ると祟りがあるとのこと。祟りがないように細心の注意を払いながら拝見した。

古墳の前には鳥居と拝殿のようなものがある。これが「大宮(王宮)」の鳥居と拝殿だとすれば,古墳それ自体を御神体として拝する古式の神社であることになるだろう。築造時期に関しては,6世紀中頃から後葉と推定している。


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彦狭嶋王陵の説明板


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王塚古墳(彦狭嶋王陵)の正面
(手前は大宮の鳥居と拝殿?)


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南東の方から見た様子


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東の方から見た様子


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北東の方から見た様子


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石室材の一部?


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境内地周辺の景色



 佐久市指定文化財:王塚古墳

 比田井諏訪神社と彦狭島王陵



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