栃木県芳賀郡芳賀町下高根沢:別所塚古墳群
過日,別所塚古墳群(栃木県芳賀郡芳賀町下高根沢)を見学した。
別所塚古墳群は,ひばりが丘公園の北を通る栃木県道69号宇都宮茂木線(芳賀バイパス)の三日市交差点から北に登る尾根上にある。
芳賀町史編さん委員会編『芳賀町史 資料編 考古』(平成13年)の266~268頁によれば,昭和37年に実施された遺跡分布調査では9基の円墳が確認されていたとのこと。現在では2基の円墳だけが残存していることから,他の7基の円墳は住宅地等となって隠滅したものと思われる。
ただし,現況の2基の円墳所在地のすぐ近くにある阿弥陀堂の所在地付近も元は古墳だったのではないかというような印象を受けた。
なお,私が訪問した時にはまだ草が生えていたので2号墳を探すのにちょっと苦労したけれども,冬に葉が全部落ちている状態であれば,かなり容易に見つけられるのではないかと思う。
三日市交差点付近から見た別所塚古墳群のある山
道の上部
(阿弥陀堂の左手付近が別所塚古墳群所在地)
阿弥陀堂
阿弥陀堂の脇に集められた古い供養塔
南東の方から見た古墳群所在地
別所塚古墳群の標柱
残存している2基の円墳は,住宅地(みどりヶ丘団地)の南端から下りになる南側斜面上にあり,東西に並んでいる。
1号墳は,道路のすぐ近くにあるので見つけやすい。
『芳賀町史 資料編 考古』の267頁によれば,1号墳は,径13.5mの円墳とされている。斜面に造営された円墳であるため,北側の高さは0.3m,南側の高さは約2.4mとのこと。
南の方から見た1号墳
1号墳近景
2号墳は,1号墳の西南西約30mのところにあり,墳頂に石祠が祀られている。
『芳賀町史 資料編 考古』の267頁によれば,2号墳は,径15.5m,高さは北側で約0.4m・南側で約2.3mの円墳とされている。
東の方から見た2号墳
2号墳の墳頂付近
別所塚古墳群所在地付近から見える景色
この記事へのコメント