匝瑳市飯高:飯高神社・飯高砦跡

過日,飯高神社(千葉県匝瑳市飯高)を参拝した。祭神は,天御中主命。

飯高神社は,明治時代の神仏分離により妙福寺から分けられた神社。それ以前は,独立の神社として存在していたわけではなく,延慶3年(1310年)に飯高寺の境内に妙福寺・妙見堂として建立され,妙見菩薩として祀られていたのが創始。
その後,妙福寺と飯高寺との間で争いが発生し,結果として,寛永4年(1627年)に飯高寺境内から昌山(現在の鎮座地)に妙見堂が移築され,妙見菩薩として祀られることになった。
そして,明治時代の神仏分離により,昌山の境内地には天御中主命を祀る飯高神社として鎮座することになり,それまで祀られてきた妙見菩薩は妙福寺の妙見堂に移されたとのことだ。

神仏習合時代の建物の構造は(名前は妙見堂でも)神社の構造になっていたらしく,現在の本殿は延享四年(1747年)に改築されたものとされている。
本殿の装飾(浮彫等)は極めて秀麗なもので,芸術品としての洗練度が高い。
瑞垣にも精緻な浮彫が施してあり,それぞれの浮彫に,個別の説明書が付されていた。こまめに管理が遂行されているということを示している。

なお,飯高神社の鎮座地となっている昌山は,飯高砦と呼ばれる遺跡の所在地とされている。山の尾根部全部が砦跡とされている。
その前提で考えるとすれば,かつて存在していた社殿は,見張りの櫓のような機能を果たすための構造をもつ建物だったのかもしれないとも考えられる。

なお,境内の土塁跡の中には塚状のものがあり,塚の上とその周囲に石祠等が祀られている。この塚状地形物を見ると,古墳の二次利用物ではないかというような印象も受けるのだが,たぶん後代に造作された塚なのだろうと思う。


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鳥居


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飯高砦跡の標柱

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石段


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石段脇(昌山南東側)の斜面


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石段上の平坦な尾根上にある参道
(前方後円墳の前方部のような形状をしている)


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尾根上の平坦な参道脇にある土塁と堀切?


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拝殿前の石段


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山頂付近の斜面(昌山の南西側)


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山頂の境内地


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手水


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拝殿


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飯高神社拝殿の説明板


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拝殿の彫刻(一部)


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本殿


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本殿の彫刻(一部)


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本殿の彫刻(一部)


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瑞垣の浮彫の説明書(一部)


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瑞垣の扉(北西側)


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瑞垣の扉(南東側)


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飯高神社瑞垣の説明板


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本殿正面


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飯高神社本殿の説明板


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左側の狛犬


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右側の狛犬


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拝殿脇にある塚と石祠


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同上


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本殿背後の土塁と堀切のような場所


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北東の方から見た境内地の様子



 まるごとeちば:匝瑳市/飯高神社



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