匝瑳市飯高:飯高寺・飯高檀林・飯高城跡(その1)
過日,日蓮宗・妙雲山飯高寺(千葉県匝瑳市飯高)を参拝した。本尊は,三宝尊。
飯高寺は,日蓮宗における最高学府・飯高檀林があった寺院として広く知られている。往時の檀林の学舎構成に関しては,丹羽博亨「近世日蓮宗飯高檀林の学舎構成」日本建築学会計画系論文報告集第435号(1992年5月)77~86頁が参考になる。
明治時代における学制の発布・施行により飯高檀林は廃止されたが,飯高檀林の日蓮宗における学問の府としての機能と組織は立正大学に継承された。そのため,境内には「立正大学発祥之地」の碑が立てられている。
檀林の施設として使用された建物の中で講堂は,千葉県で最大の講堂とされている。慶安4年(1651年)建立の建物だが,平成14年に大修理を終えたとのこと。実際に目にすると,本当に大きな建物だということがわかる。大きさ感を本当に実感するためには,やはり実物を実見する以外に方法がない。写真やビデオではわからない。
飯高寺の境内地は,境内地となる前は飯高城の城郭だったが,城主・平山刑部常時が城地全域を寄進した。そのため,飯高寺の境内地は,室町時代~戦国時代の山城の構造と雰囲気を濃厚に残しており,檀林跡と城跡という二重の意味で極めて重要な遺跡となっている。
境内地全体が千葉県の史跡に指定されており,一見の価値がある。
飯高寺駐車場にある観光案内版
参道続き
正面石段
総門(正面)
総門(裏面)
飯高檀林跡の説明板
飯高檀林跡案内図
飯高檀林の森郷土環境保全地域の説明板
総門から講堂の方に進む道
土橋付近から南西側の郭跡の方に進む道
総門のある郭の北東側にある廟所
土橋
土橋の東側にある空堀跡
同上
土橋の西側にある堅堀跡
文句談合場跡
石碑
文句談合所跡の北東隅付近
一切経蔵
一切経蔵側面
題目堂
題目堂側面
題目堂の背後地の様子
稲荷神社の鳥居
稲荷神社
立正大学発祥之地碑
立正大学発祥の地の説明板
巨樹の切株
講堂前の道
崇石
南無妙法蓮華経法界万霊
飯高檀林の標石
手水
匝瑳市:飯高寺(はんこうじ)
余湖:飯高城
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