匝瑳市飯塚:関向古墳(湮滅)の所在地

過日,現在では東総広域農道の道路敷地等となって湮滅している関向古墳の所在地(千葉県匝瑳市飯塚)を見学した。

その所在地は,ふれあいパーク八日市場の駐車場出入口の北側付近が該当する。
ふれあいパーク八日市場を利用すると自動的に目に入る場所なのだが,現在では道路敷地しか存在せず,文化財が所在した場所との標識等も設置されていないので,誰も遺跡だった場所とは思わない。

しかし,この場所には極めてユニークな形状で大規模な横穴式石室をもつ古墳があり,発掘調査の結果,太刀等の極めて貴重な副葬品が発見された。

財団法人千葉県史料研究財団遍『千葉県の歴史 資料編 考古2(弥生・古墳時代)』(平成15年)の1063~1065頁によれば,発掘調査時点では墳丘・周溝ともに既になく,石室を残すのみの状態だったようだ。
発掘調査された石室は,「移築のため解体して芝山はにわ博物館へ搬送してある」とのこと。


IMG_7238.JPGふれあいパーク八日市場の標識


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ふれあいパーク八日市場の掲示


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ふれあいパーク八日市場の施設案内図


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匝瑳市観光マップ


IMG_7240.JPGふれあいパーク八日市場の駐車場出入口付近


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関向古墳があった場所付近


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ふれあいパーク八日市場敷地内にあるモミジバフウの紅葉



[追記:2023年2月13日]

いろいろと調べている間に,塚穴古墳(長野県小県郡青木村村松)の石室と似た要素があることに気づいた。非常に興味深い。



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