栃木県芳賀郡市貝町市塙:市塙横塚古墳群(その2)
過日,市塙横塚古墳群(栃木県芳賀郡市貝町市塙)を見学した。
市塙横塚古墳群は,芳賀カントリークラブ(栃木県芳賀郡市貝町市塙)の敷地となっている山の北西側尾根の先端付近に所在し,2基の前方後円墳と3基の円墳の合計5基の古墳によって構成される古墳群。
市塙横塚古墳群に関しては,市貝町史編さん委員会編『市貝町史』(平成2年)の509~523頁に詳しい解説と写真・図版等がある。
市塙横塚古墳群の2号墳は,1号墳の南東約100mのところに位置する尾根上にあり,直径約14m・高さ約1.1mの円墳とされている。
北の方から見た2号墳
2号墳の墳頂付近
南東の方から見た2号墳
市塙横塚古墳群の3号墳は,2号墳の南東約100mのところに位置する尾根上にあり,全長約26m,後円部直径約12m・後円部高さ約1.5m,前方部幅約12m・前方部高さ約1.2mで,南西の方に前方部を向けた前方後円墳とされている。
3号墳の現況は,後円部と前方部の相違が明確ではなく,長楕円形の古墳のように見える。
北西の方から見た3号墳の全景
(左が後円部・右が前方部)
北の方から見た3号墳の全景
(左手前が後円部・異義奥が前方部)
北東の方から見た3号墳の後円部
3号墳の後円部付近から見た前方部
3号墳の前方部端付近
3号墳の前方部付近から見た後円部
市塙古墳群の4号墳は,3号墳の北東側に隣接している。4号墳は,直径約21m・高さ約1.6mの円墳とされている。
なお,栃木県教育委員会編『栃木県埋蔵文化財地図』(平成9年3月)の40頁にある市塙横塚4号墳の項の備考欄には「楕円形?」と記載されている。この記載は,『市貝町史』の511頁にある「東西にやや長い楕円形を呈している」との記載に依拠するものと思われる。
現地で実見すると,確かに少し歪んだ形状をしている。ただし,盗掘等の結果としてそうなったものかもしれない。
3号墳所在地付近から見た4号墳
4号墳の墳頂付近
南東の方から見た4号墳
東の方から見た4号墳
4号墳の墳丘北東側裾付近
移動の途中で見た馬頭観世音・二十三夜尊など
ランキングの項目名はシステムによって自動的に設定される仕様となっており、固定的ではありません。任意の設定ができない仕様になっています。そのため,記事内容と関係のない項目名が示されることがあります。
この記事へのコメント