千葉県山武郡芝山町岩山:四所神社と五十石古墳群など(その2)
過日,五十石古墳群(千葉県山武郡芝山町岩山)を見学した。
五十石古墳群は,2基の前方後円墳と3基の円墳の合計5基の古墳で構成される古墳群。空の駅風和里しばやま(千葉県山武郡芝山町朝倉)の西の方に分布している。
岩山共同利用施設の前を過ぎて更に西の方に進むと,五十石3号墳(全長20.00m,後円部直径10.00m・後円部高さ1.50m,前方部幅14.00m・前方部高さ1.00mで,東の方に前方部を向けた前方後円墳)と4号墳(直径12.00m・高さ0.80mの円墳)が見えてくる。
4号墳は,残存墳丘が低いのでわかりにくいけれども,岩山共同施設のすぐ北側にある。
南東の方から見た4号墳
(左手奥は3号墳)
南西の方から見た4号墳
西の方から見た4号墳所在地付近
南東の方から見た3号墳
(左が後円部・右が前方部)
3号墳の後円部の墳頂付近
3号墳の後円部の方から見た前方部
南西の方から見た3号墳の後円部
(後円部の墳丘西側裾の一部が掘削されている)
五十石古墳群の5号墳(直径15.00m・高さ1.70mの円墳)の所在地は,南三里塚五十石込遺跡(千葉県成田市南三里塚)所在地のすぐ西となっている。
千葉県道62号成田松尾線に南西からの道が斜めに接続している場所の三角形のような形状の土地が5号墳の所在地に該当すると判断した。
5号墳の墳丘の東側の一部は,道路のために掘削されている。
芝山町教育委員会編『芝山町史 資料集1 原始・古代編 第2分冊』(平成4年)の388頁に掲載されている5号墳の写真を見ると,かなり大きな墳丘が残されていたということを知ることができる。
しかし,現況は,全体として削平されており,残骸もないような状態になっている。
現時点では,5号墳は,湮滅したものと判断して良いのではないかと思う。
東の方から見た5号墳所在地付近
5号墳所在地近景
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