熊谷市広瀬:おとうか山古墳など
過日,おとうか山古墳(埼玉県熊谷市広瀬)を見学した。
おとうか山古墳は,埼玉県立熊谷工業高等学校の南東約200mのところにあり,直径27m・高さ2.2mの円墳(現在の遺跡番号・59-025-11)とされている。
現況は,草木がぼうぼうに生えている状態で,墳丘が見えない。墳丘の近くまでアクセスできないので,公道から見える範囲内で見学し,一応ここが所在地に該当するのだろうと判断して終わりということにした。
かつて,おとうか山古墳所在地と埼玉県立熊谷工業高等学校敷地との中間付近には,石原古墳群の10号墳(直径6×4m・高さ1.3m)があったけれども,現在では湮滅しているということになっている。
現況は,耕地になっているのだが,該当しそうな場所のあたりに小さなコブ状の地形部分が見えた。耕地の中なので近くまで寄ることができず,よくわからないのだけれども,古墳の名残りのようなものではないかというような印象を受けた。
おとうか山古墳所在地の北東側すぐ近くの路傍には馬頭観世音などの石碑が立てられていた。
かつて,この石碑のあるところの南東の耕地内に石原12号墳(直径15m・高さ0.6mの円墳)があったが,現在では湮滅している。
なお,このあたりの耕地の中には,畦道の補強として石材が集められている場所がある。何となく古墳由来の石材のようにも見える。もしそうであるとすれば,これまで知られている古墳以外の古墳があったということなのかもしれない。
南西の方から見たおとうか山古墳所在地付近の様子
西の方から見たおとうか山古墳所在地の近景
北西の方から見たおとうか山古墳所在地の様子
馬頭観世音など
耕地の中にある石材
この記事へのコメント