印西市岩戸:高岩寺

過日,曹洞宗・梅林山高岩寺(千葉県印西市岩戸)を参拝した。本尊は,釈迦牟尼仏。
印西大師八十八ヶ所第三十二番札所となっている。

高岩寺は,永正元年(1504年)に創始された寺院。境内地に神輿庫などがあり,神佛習合の時代の雰囲気を今日まで伝える寺院と言えるのではないかと思う。

本堂の西側は少し高くなっており,駐車場と集会所があるほか,大師堂,鳥居のある蔽堂,福禄寿がある。鳥居のある蔽堂の中には御宮と神輿が安置されている。

本堂の左手前付近に古い石仏等があり,その西側の駐車場に登る短いスロープがあるのだが,そのスロープの陰になっている場所に,石室のように石材を組み合わせたものがある。
これは,明らかに箱式石棺一式をこの場所に移転し,古墳石室風の御堂として組み直したものだ。その場所の前で合掌した。

同様の様式をもつ移転石棺を真言宗豊山派・瑠璃光山明應院観音寺(茨城県潮来市上戸)の境内で拝見したことがある。

高岩寺の境内にある移転石棺のことが気になり,印西市立印旛歴史民俗資料館を訪問した際に学芸員の方に質問したところ,高岩寺の近くで道普請が行われた際に発見された箱式石棺だとのことだった。出土地の詳細はわからなかったけれども,一応,岩戸地内で発見された箱式石棺を境内に移転・保存しているのだと理解した。

事前に情報をもっておらず,参拝の折にたまたま目にしたものなので,何やら縁のようなものを感じる。


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高岩寺入口付近


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本堂


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駐車場等のある場所に登る短いスロープ


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御宮(弁財天?)


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大師堂


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福禄寿


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鳥居のある蔽堂


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移転・保存された箱式石棺


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歴代住職の墓所


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六地蔵と古い供養塔


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地蔵尊



 かまがや散歩:印旛を歩く(14) 高岩寺(印西市・岩戸)



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