印西市岩戸:西福寺と岩戸城跡
過日,臨済宗妙心寺派・金剛山西福寺(千葉県印西市岩戸)を参拝した。本尊は,釈迦如来。
西福寺は,文和2年(1353年)に始まる古い寺院。文化元年(1804年)に焼失したが,明治10年に再興されたとのこと。
境内には古い供養塔などがあり,寺院としての歴史を感じさせる。
西福寺の境内地はほぼ正方形に近い方形をしており,空堀と土塁に囲まれている。これは,岩戸城址としての遺跡とされている。
岩戸城の城主は西福寺の開基者である臼井氏の一族・岩戸胤安。臼井氏内の家督争いと関連して岩戸城が攻められて落城し,岩戸胤安も死去したらしい。その詳細は,西福寺入口付近に立てられている「岩戸胤安之碑」に記されている。
西福寺境内地の北・東・南が土塁に囲まれている。西福寺境内地の西側には民家等があるので,どうなっているのかよくわからないのだが,岩戸宗像神社の境内地付近にも土塁や空堀のように見える地形部分がある。もしそれが空堀や土塁であるとすれば,そのあたりが岩戸城の西端であり,郭が連続していたのかもしれないし,少なくとも連携する出城または砦のようなものだったのではないかと思った。
全体としてみると,非常に保存状態の良い土塁と空堀が残されている城跡遺跡だと言えるのではないかと思う。
なお,土塁の隅に櫓台跡のように見える場所があった。もしかすると古墳の二次利用物かもしれないというような印象を受けたのだが,よくわからない。
西福寺入口付近
本堂
大師堂
岩戸胤安之碑
阿弥陀佛
歴代住職の墓所
観音像
石塔
地蔵菩薩
六地蔵
東の方から見た南側の土塁内側
西の方から見た南側の土塁内側(一部)
土塁上の石祠
東側の土塁内側(一部)
東側~北東隅付近の土塁内側(一部)
空堀の方から見た櫓台跡のように見える場所
内側の方から見た櫓台跡のように見える場所
空堀(一部)
かまがや散歩:印旛を歩く(13) 西福寺(印西市・岩戸)
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