千葉県山武郡芝山町上吹入:相馬高神社と上吹入・林古墳群(その2)

過日,相馬高神社(千葉県山武郡芝山町上吹入)を参拝した。祭神・由緒等の詳細は不詳。

相馬高神社の境内地を含む周辺一帯は,上吹入城の城跡とされている。その城の詳細も不明なのだが,土塁や堀切のように見える地形部分が存在する。もし城跡であるとすれば,神社境内地付近が主郭だったのではなかろうか。

他方,相馬高神社の境内地は,上吹入・林古墳群と呼ばれる古墳群の範囲内にも含まれており,境内地とその隣接地に2基の円墳(1号墳・2号墳)が現存するほか,少し離れた場所に2基の円墳(3号墳・4号墳)が存在することになっている。これらの古墳の他に既に湮滅した古墳が3基ある。
この上吹入・林古墳群に関しては,芝山町教育委員会編『芝山町史 資料集1 原始・古代編 第2分冊』(平成4年)の475~476頁に詳細な解説がある。

上吹入・林古墳群の2号墳(直径20.0m・高さ2.40mの円墳)は,相馬高神社の社殿の北東側に隣接している。同社の境内地から見るとわかりにくいけれども,2号墳の北側を通る道路から見ればすぐにみつけることができる。
この道路は堀切のような形状をしており,もし鎌倉時代~戦国時代頃からこのような地形だったとすれば,城跡の一部として理解可能だろうと思う。しかし,現代に構築された道であるかもしれないというような疑いをもたざるを得なかった。


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南の方から見た2号墳


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西の方から見た2号墳


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西の方から見た2号墳近影


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北東の方から見た2号墳


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2号墳の前を通る道路の東端付近
(堀切のようにも見える)


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相馬高神社境内地の北側にある畑地
(既に湮滅した前方後円墳1基及び円墳2基の所在地付近)



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