埼玉県児玉郡神川町二ノ宮:金鑚神社と御嶽城跡(その2)
2022年9月中旬のことだが,金鑚神社(埼玉県児玉郡神川町二ノ宮)を参拝した。
金鑚神社には本殿がなく,建物としては拝殿があるだけであり,拝殿背後にある山全体が御神体となっている。
御嶽山の頂上付近一帯は,一体のものとして,安保氏によって築城された御嶽城の城跡遺跡となっている。
御嶽山に登る山道の北側には御嶽山の山頂から東に伸びる尾根がある。この尾根を側面(南側)から見ると,巨大な土塁のように見える。石垣のようなものも見える。神川町・神川町教育委員会編『神川町史』(平成元年)の569頁の図によれば,この東に伸びる尾根上には御嶽城の郭があり,その東端上には物見台があったようだ。
山道の入口は,拝殿の左の方にある。その山道の所々に句碑や石像などが立てられている。これらの句碑や石像は,比較的最近に立てられたもののようだ。
御嶽橋
みたけ山ハイキングマップ
御嶽山頂上から東に伸びる尾根の東端付近
(御嶽城跡の物見台所在地付近?)
金鑽川沿いの登り道
句碑の列
道の分岐点にある日本武尊像
登り道と句碑の列
御嶽山頂から東に伸びる尾根の中腹付近
(御嶽城跡の細長い郭の側面)
道祖神
御嶽山の山頂から東に伸びる尾根の側面にある石積み
(御嶽城跡の細長い郭の側面?)
道祖神
蟇
布袋尊
登り道と句碑の列
牛若丸
御嶽山北東側斜面
狸
御嶽山の北東側の長い尾根を右手に見ながらしばらく登ると,御嶽山の山頂付近が見えるようになり,左手に大きな岩の露頭がある場所を通る。その場所から更にぐるりと回ると,鏡石の前に出る。
写真では知っていた。是非とも実物を見学したいとずっと思っていた。
自然の力(地殻変動)とは凄いものだと改めて認識させられ,ある種の感銘を受けた。
鏡岩下の岩石露頭部付近
露頭している岩石
同上
同上
御嶽山の山頂から南東の方に伸びる馬の背のような細長い尾根
(人工的に構築された土橋の一種?)
鏡岩の前付近
鏡岩の説明板
鏡岩
同上
鏡岩付近から見上げた御嶽山の山頂
鏡岩を見学し,ちょっと休憩した後,更に山道を登った。このあたりから路傍に石仏が立てられている。これらの石仏は,江戸時代以降に参拝者によって奉納・建立されたものらしい。
御嶽山の山頂から南東に伸びる馬の背のような細長い尾根上に到達すると,方向を指示する標識がある。
不動明王の御室のある岩山の方に向かった。小規模だが平坦な場所がある。そこには御堂があり,また,多数の石仏が立てられていた。
更に続く山道
石仏
石仏
標識のある場所
石仏
御堂と石仏群のある場所の入口付近
御堂と石仏群のある場所
(御堂の背後が小ピークとなっている岩山)
石仏
石仏群の説明板
石仏
石仏群
御堂
御堂の左手の方の崖路を回って弁慶穴まで行ってみた。弁慶穴は,自然にできたものであり,人工物ではない。しかし,その上部にある岩などを全体として理解すると,巨大な横穴式石室のように見える。ますますもって好奇心が湧いてくる。
弁慶穴の前に至る崖路
弁慶穴
弁慶穴の内部
弁慶穴の上部にある岩
御堂の前に戻り,御堂の背後から岩場を登って小ピークの頂上まで出た。途中の急斜面上に不動明王像があった。
石仏
不動明王像
岩場
小ピークの頂上付近の岩場
小ピークの頂上
石祠
テーブル状の御嶽山俯瞰図
小ピークの頂上付近から見える景色
同上
この岩山から御堂まで降りる途中,アカボシゴマダラ(Hestina assimilis)を見た。木の根から滲み出ている樹液を吸っているようだ。
それにしても,このような高い山の頂上まで汚染しているとは・・・
御堂の前に戻ると,標識のある場所から西の方に歩みを進め,いよいよ御嶽山の山頂を目指した。
四阿
石仏
石仏
標識
馬の背のような細長い尾根
石仏
石仏
侵入生物データベース:アカボシゴマダラ
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