熊谷市玉井:玉井大神社
過日,玉井大神社(埼玉県熊谷市玉井)を参拝した。祭神は,日本武尊、蔵王権現。
興福寺の僧・賢璟が創始した古い神社とされている。僧侶が創始した神社なので,本来は修験道の寺院だったのだろうと推測される。『新編武蔵風土記稿』にもその旨の記載がある。
玉井大神社は,玉井寺の北側隣地(墓地区画の北)にある。
そのような位置関係にあることに起因するものかどうか,鳥居の位置が変わっており,正面から鳥居を拝することは困難。社殿の側から見ると,玉井寺が本物の神社であり,その前に鳥居があるように見える。観念的には,鏡のような役割を果たしていると言える。
玉井大神社の社殿にはとても美しく彩色された装飾(彫刻)がある。一見の価値がある。
かつて,玉井大神社の境内地の西には,別府古墳群の16号墳という直径8m・高さ0.4mの円墳があったけれども,現在では削平されて消滅している。
この古墳は,高さがほとんどない古墳だったようなので,仮に現存していたとしても,それが古墳だとは思えないような識別困難な状態だっただろうと思う。
別府16号墳所在地の現況は,宅地となっており,見学不可能。
このように,現時点では古墳が現存しないが,大事なことは,玉井寺及び玉井大神社周辺一帯が古墳群の所在地だった可能性があるということだ。
玉井大神社入口
社殿の方から見た鳥居
参道
拝殿
本殿
本殿の彫刻(一部)
境内社(八坂神社)
馬頭尊
境内社
手水
手水屋根破風部にある宝珠紋
玉井大神社造営記念碑
神社ぐだぐだ参拝録:玉井大神社(玉井)
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