笠間市上市原:如意輪寺
過日,市原観音として知られる天台宗・三嶋山明星院如意輪寺(茨城県笠間市上市原)を参拝した。本尊は,如意輪観音。
関東三十三観音第三十二番札所となっている。
奈良時代に創始の非常に古い寺院と伝えられている。弘仁6年(815年)に慈覚大師圓仁が中興開山。鎌倉時代以降は宍戸氏の保護を受けて隆盛し,その後,天正年間に佐竹氏の攻撃を受けて堂宇を焼失することもあったが再興され,今日に至っているとのこと。
境内地は,(如意輪寺の裏手にある三嶋神社の境内地を含め)全体として見ると,山城のような形状をしている。境内の堂宇や石仏等を拝見していると,これまで積み重ねられてきた歴史の重みを強く感じる。
如意輪寺の鰐口等は,笠間市の有形文化財に指定されている。
境内には市原小学校跡地之碑がある。明治時代に学校制度が開始された当時,如意輪寺が学校として果たした重要な社会的役割を今日に伝えるものだと言える。
如意輪寺入口付近
供養塔
山門手前にある弁財天堂
山門
馬頭観世音など
回向堂(阿弥陀堂)
中堂
庫裏
祖師堂
経蔵
普門品一万部供養塔など
二十三夜供養塔など
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市原小学校跡地之碑
境内地付近の景色
如意輪寺
茨城県教育委員会:鰐口 如意寺、嘉暦三年在銘
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