水戸市田島町:三本松古墳群再訪
過日,三本松古墳群(茨城県水戸市田島町)の所在地を再訪し,前回訪問時には見学しなかった三本松6号墳を見学した。
内原町市編さん委員会編『内原町の遺跡-内原町遺跡分布調査報告書-』(1994年)の8頁によれば,三本松6号墳は,三本松1号墳の所在地となっている手子后神社の東約50mのところにあり,全長32.2m,後円部直径16.8m・後円部高さ1.8mの前方後円墳とされている。実際の所在地は,手子后神社境内地の東端(=三本木1号墳の東側裾)から東約30mのところに位置する道路の脇となっており,見学しやすい。
手子后神社を参拝した上で三本木6号墳所在地まで移動し,見学した。
なお,『内原町の遺跡』の分布図II-2の記載によれば,前方部を南の方に向けた前方後円墳ということになっている。実際の残存墳丘を見ると明確ではなく,そのの南端の方がむしろ後円部であるかのように見える。そして,残存墳丘の南端部上には小さな祠が祀られている。
手子后神社の拝殿
手子后神社の境内地にある石材
手子后神社の手水
北の方から見た三本松1号墳の墳丘
南の方から見た三本松1号墳の墳旧東端部付近
北西の方から見た三本松6号墳
北の方から見た三本松6号墳
北東の方から見た三本松6号墳
南東の方から見た三本松6号墳
三本松6号墳の南端部付近
この日は,三本木2号墳(直径13.5m・高さ1.4mの円墳)の所在地付近にも行ってみたが,少なくとも公道から見える範囲内では墳丘らしきものが見当たらなかった。三本木2号墳も湮滅しているものと思われる。
三本木3号墳(直径9.7m・高さ1.4mの円墳)の所在地は,民家敷地内となっているため,その場所には行かなかった。
三本木4号墳,5号墳,8号墳及び9号墳は,既に湮滅している。
三本木7号墳の所在地にも言ってみたが,わずかに残っていた墳丘の残骸らしきものの上に大規模に覆土され,平坦な畑地の一部のようになっており,湮滅したと理解すべきだろうと判断した。
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