石岡市府中:弁財天と国分遺跡
過日,弁財天(茨城県石岡市府中)を参拝した。由緒等の詳細は不詳。
この弁財天は,「石岡イベント広場」のすぐ北に位置するごく普通の弁天池の中の小島に鎮座しており,額には「弁財天女」とも「いしの辨天」とも記されている。
ちょっと気になったのは,境内地にある多数の敷石だ。どれもこれも古墳由来の石材を二次利用したものように見える。ただし,この場所は,古墳時代の遺跡包蔵地とはされておらず,国分遺跡(縄文時代,奈良・平安時代,中世,近世)の一部に含まれている。
敷石
同上
鳥居
社殿前の敷石
社殿
社殿脇の敷石
社殿脇の石材
弁天池側面
この弁天池の南にある「石岡イベント広場」の駐車場は,国分遺跡の一部となっており,発掘調査が実施された。その発掘調査結果を示す説明板が石岡イベント広場の入口付近に設置されている。
なお,国分遺跡の中央付近には,常陸国分寺跡遺跡がある。
国分遺跡の説明板
発掘調査地付近
石岡イベント広場入口付近にある建物
石岡市とその周辺地は古くから栄えたところなので,どこを掘っても必ず何らかの遺跡が発見される。国分遺跡の範囲も非常に広く,現在の石岡市府中のほぼ全域とその周辺地の一部が含まれている。
ある古墳を見学するために徒歩で移動中,茨城県立石岡第二高等学校の近くを通った。同校の近くには空地がまだあるのだが,それらの場所からは,何となく「ここも遺跡の一部だ」というような印象を強く受ける。
石岡第二高等学校近くの空地
駐車場隅に積み重ねられた石材
この記事へのコメント