坂東市山:寺ヶ崎南遺跡と寺ヶ崎北遺跡
過日,寺ヶ崎南遺跡と寺ヶ崎北遺跡(茨城県坂東市山)の所在地を見学した。
いずれも既に湮滅しているだろうと予想はしていたのだが,現実はもっと厳しかった。
寺ヶ崎南遺跡に関しては,猿島町史編さん委員会編『猿島町史 資料編 原始・古代・中世』(平成5年)の145~148頁と同『猿島町史 通史編』(平成10年)の126~130頁に詳細な説明がある。
寺ヶ崎南遺跡所在地の東側半分の現況は畑地となっており,茶などが栽培されている。そのあたりからは縄文土器が採取されている。
寺ヶ崎南遺跡所在地の西側斜面(段丘斜面)の現況は山林となっており,その山林内に寺ヶ崎南古墳群の1号墳と2号墳が存在するはずなのだが,現況は,その山林の東側を南北に通る道と林縁に粗大ごみが大量かつ累積的に不法投棄されており,古墳見学どころではない危険な状態となっていた。実に残念なことだと思う。
南の方から見た寺ヶ崎南遺跡所在地(右手奥)の南西側にある低地の様子
南の方から見た寺ヶ崎南古墳群所在地付近
北東の方から見た寺ヶ崎南古墳群所在地付近
西の方から見た寺ヶ崎南遺跡所在地付近(現況畑部分)
寺ヶ崎北遺跡は,寺ヶ崎南遺跡の北にある。遺跡所在地の山林内には古墳が1基存在していたようだ。現況は,作業場のような施設となっており,完全に湮滅している。
寺ヶ崎南遺跡に関しては,『猿島町史 資料編 原始・古代・中世』の148~149頁と同『猿島町史 通史編』の130~131頁に詳細な説明がある。
南の方から見た寺ヶ崎北遺跡所在地付近
寺ヶ崎北遺跡所在地近くから見た坂東市郷土館ミューズ
この記事へのコメント