千葉県山武郡芝山町高田:高田古墳群
過日,高田古墳群(千葉県山武郡芝山町高田)を見学した。
高田古墳群は,2基の前方後円墳と2基の円墳の合計4基の古墳で構成される古墳群とされているが,現存するのは2号墳(前方後円墳)と4号墳(円墳)の2基だけとなっている。
高田古墳群中で現存する高田2号墳と高田4号墳は,稱名寺の北西約500mのところに位置する森の中にある。
湮滅した高田1号墳と高田3号墳は,この森の西側に位置する現況畑の中にあったらしい。湮滅した高田1号墳(全長40mの前方後円墳・木戸前1号墳)からは埴輪等の大量の出土品があった。湮滅した高田3号墳は,もともと地下の箱式石棺だけの古墳で,所有者が耕作中に発見され,人骨,鉄鏃,玉類等が発見された。出土品の一部は,芝山町立芝山古墳はにわ博物館にある。
出土品から推測する限り,いずれも朝廷の命によりこの地に進出して統治した武人(渡来系?)の墓所と思われる。
高田古墳群に関しては,芝山町教育委員会編『芝山町史 資料編1 原始・古代編』(平成4年)の第2分冊の495~519頁に詳しく書かれている。
高田古墳群付近及び近隣地に公共駐車場が見当たらなかったので,かなり長距離を徒歩で往復して見学した。
移動の途中に渡った木戸川
(奥に見えるのは稱名寺の境内地)
徒歩で移動の途中に通った打越遺跡所在地付近
打越遺跡所在地と外海道遺跡所在地の中間点付近
移動の途中で見た三角点
南東の方から見た高田古墳群のある森
(手前は外海道遺跡所在地付近)
(手前は外海道遺跡所在地付近)
高田2号墳は,全長60m,後円部径33.5m・後円部高さ4.10m,前方部幅29.0m・前方部高さ3.20mの前方後円墳とされている。
高田2号墳は,古墳群所在地となっている森の西側に位置し,森の中央を南北に通る道(東側)からは(樹木等に遮られて)見えないが,墳丘の南側(民家敷地の北側)を通る小路からは墳丘が見える。そこから墳丘近くまで入れるようになっており,草刈りも行われていたので,近くまで寄って見学することにした。
高田古墳群所在地となっている森の中央を南北に通る道
高田2号墳の南側にある小路
南東の方から見た高田2号墳の全景
(左手前が前方部・右奥が後円部)
高田2号墳の前方部端付近から見た後円部
北の方から見た高田2号墳の全景
(左が後円部・右が前方部)
高田4号墳は,直径15m・高さ1.5mの円墳とされており,高田古墳群所在地となっている森の南東側にある。森の中央を南北に通る道路から見える。
高田4号墳の近景
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