坂東市沓掛:大日塚古墳
過日,大日塚古墳(茨城県坂東市沓掛)を見学した。
大日塚古墳は,クスリのアオキ沓掛店の東約150mのところに位置する畑の中にある。周囲を障壁で囲まれているけれども,墳頂と思われる場所に祀られている大日様を参拝するための参道のような道があり,その道を通ってアクセスできる。
大日塚古墳の規模等については不明とされており,実際,現地で見学してもコンクリートで固められた小さな塚の上に大日如来が祀られているだけなので,よくわからない。
ただ,墳丘側面裾に置かれている石材が,何となく箱式石棺の石材のように見えないこともない。
一般に,地下の竪穴式墓壙に箱式石棺を埋納したような様式による古墳の場合,地上部が最初から存在しない,または,地上部が掘削されてしまっている,または,小さな塚状の地上部しかないことが多々あり,もしかすると大日塚古墳もそのようなタイプの古墳だったのではないかと思った。
なお,猿島町史編さん委員会編『猿島町史 資料編 原始・古代・中世』(平成5年)の178頁では,大日塚古墳(大日塚遺跡)に関し,「もともと古墳が築造されていたものを江戸時代初期の頃,大日如来の石塔を建てるために古墳を改造したものとも考えられる」としている。
古墳正面
墳頂の祠
墳丘側面裾と思われる場所(右手)に置かれた石材
大日如来堂の由来碑
古墳所在地付近
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