小諸市甲(旧与良町):御嶽山神社と与良古墳
過日,与良古墳(長野県小諸市甲)を見学した。
小諸市史編纂委員会編『小諸市史 考古篇』(昭和49年)の107~108頁によれば,与良古墳は,直径約16.8m・高さ約2.5mで,墳頂付近に石室の一部が露頭している円墳とされている。下記の小諸市のサイトでは高さ2mとされているので,少し低くなったということなのだろう。実際,『小諸市史 考古篇』の108頁に掲載されている写真と比較してみると,現況は随分と低くなったように見える。墳丘の自然流出によるものらしい。
与良古墳の北側墳丘裾付近には御嶽山神社(御嶽山信開講社)が鎮座している。御嶽山神社の境内地は細長く,多数の石碑が集積されている。元は墳丘に林立していたものが後に集められたものと推定される。参拝した上で,与良古墳を見学した。
なお,御嶽山神社のすぐ北側隣地は,現在では空地と駐車場になっている。現在空地となっている場所には,元は建物(御嶽山信開講社の社務所)があり,道から古墳を観ることができなかったようなのだが,現時点では,場所さえ知っていれば,道から墳丘が見える。
北の方から見た御嶽山神社の境内地
北西の方から見た御嶽山神社の境内地
御嶽山神社の鳥居
北西の方から見た与良古墳
北西の方から見た墳丘上部
(左手の石碑は,蚕景山大神)
墳頂に祀られている稲荷神社
(台座は古墳由来の石材?)
石材の露頭
(石室の一部?)
墳丘上の石材
(古墳由来?)
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